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| 〜 セックスレスと更年期 〜 |
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無作為に選んだ中高年の夫婦に「夫婦生活にセックスは必要かどうか」というアンケートをとった結果があります。はたして答えはどのようなものだったと思いますか? そしてあなたの答えはいかがでしたか? まずはご自分の心に聞いてみてから、アンケートの結果をご覧ください。
このアンケートにおける答えは、男性の70%が「セックスは不可欠で、しなければならないもの」と考えているのに対し、女性の70%は「絶対に必要とは限らず、愛のないセックスは不要」と考えていることが分かったといいます。男性は義務感から、女性は精神性を求めると言うことで、かなり認識の異なった答えをしているわけですね!
確かに周囲の更年期世代の女性たちに話を聞いてみると、この時期に訪れる更年期障害に悩んでいる場合などは、時に体の不調でセックスどころではないという方が多いようです。さらに仕事をもっている女性は、責任のある仕事をこなしていくために、夜はそのような営みをするよりも、少しでも早く、多く眠りにつきたいとおっしゃったりしています。
そのためには夫といえどもネムリの妨げになる存在は迷惑になるという意識さえ伺えます。
以前、中高年夫婦に「同じ寝室で眠りたいかどうか」というテーマで取材をしたときにも、驚くべき結果がでました。というのも、多くの女性が、「夫と同じ部屋では寝たくない!」というのです。なぜか? 4つの要因がありました。それは温度、時間、騒音、ニオイというものでした。
まず温度差の不一致です。
男性と女性では体温が若干異なるのでしょうか。女性には寒がりが多く、男性はあつがりが多いようです。そのため男性は夏ともなれば、寝室にクーラーをがんがんにきかせたり、冬といえども暖房もしないで凍えるような部屋を好む。女性にとっては、寒すぎて同じ部屋では眠れない。また同じベッドで寝ようものならば、暑がりの男性が布団をけっとばしてしまうために、いつも寒くて目を覚まし安眠できないという女性もいました。これでは、とてもじゃないけれど、一緒に寝られないということでした。
次なる要素が時間差の不一致。
最近では少なくなったとはいえ、更年期世代の夫は残業や接待などで夜遅くに家に帰りがちです。一昔前の女性ならば、そんな夫の帰りをじっと待っているのが美徳だったのかもしれません。しかし最近では働いていらっしゃる女性も多く、翌日の仕事のことを考えたり、子供の世話のことを考えたら、いつ戻るかわからない夫を待っていられない。そこで先に寝床に就いてしまわれる方も多いようです。
いい気持ちで眠りに就いたとき、お酒を飲んでちょっと気持ちが大きくなっている夫が帰ってきて、どたばたとドアーを開けたり廊下を歩く音に目を覚ましてしまう。お酒を飲んでいると声も大きくなるので、その声に不快感を覚える。そして、真横にばたんと倒れ込み、ぐうぐうと大きないびきをたてて眠ったりする……。この騒音には耐えられないというのです。
さらにお酒を飲んでくれば、お酒のニオイぷんぷん。夫がタバコを吸い、妻が吸わない場合などは、そのタバコのニオイにむせかえることもあるようです。こうなると、もはやうるさくて、臭くて、一緒に眠ってなどいられないというのです。
夫の立場からすれば、昼間一生懸命働いて、夜遅くまで接待し、ずっと気も抜けず、やっと家路にたどり着いたのですから、心もゆるみ、気もゆるみ、ばたばたと音をたてて家の中を歩いたり、ベッドに入って、いびきをかくのも仕方のないことかもしれません。
しかし自分の生活も大切にしたい妻にとっては、同じ部屋で休んでいられないということになり、ついに寝室を別にすることも……。
最近では、新婚でも最初から寝室を別にすることが多いと聞きますが、こうなると、セックスレス状態も当たり前になってくるでしょう。もちろん寝室が別のほうが新鮮でいいという方もいらっしゃいますが……。
さて、このアンケートを見る限りは、「女性はセックスなどなくてもよい」と、涼しい顔なのにひきかえ、男性はセックスに対して義務感と焦燥感を抱くことで、ストレスを蓄積しているとも考えられるようです。
セックスそのものについても男性と女性では、かなりの考え方の違いが見られるようです。
一概にはくくれないものの、おおざっぱに見ていくと、男性は肉体的な性行為がないと不安なようですし、それが男女間のつながりと考えているふしもあります。
しかし女性の場合は、それがなくても、男性が優しい言葉をかけてくれるとか、家事を手伝ってくれたり、気を遣ってくれたり、嫁姑の争いから自分を守ってくれたり、自分に対しての思いやりの気持ちがあれば、それだけでも夫の愛の深さを知って満足するというのです。
もちろんスキンシップがあれば、それにこしたことはないとしても、例えば手を握ったり、挨拶のようなハグハグのスキンシップでも、かなり満足するわけです。
さらに日本人の場合は、長く夫婦として生活を共にしていると、もはや「男と女」という関係よりも、むしろ親子とか兄弟のような親しみやすさの関係に変容し、肉体的なものはそれほど求めなくなってくるのかもしれません。
ただ男性としては、自分の愛する女性に喜んでもらいたいという気持ちが多分にあるのでしょう。それを、ほんの一言、言葉や態度で表現すればいいわけですが、思っていることが素直に表現できなかったりするのかもしれません。
更年期世代の男性が思い通りに「自分らしさ」を発揮できないのは、「男の子はこうあるべき」という育てられ方によって、培われたものかもしれませんし、現在の日本の会社構造にも問題があるのかもしれません。また家庭内での父親としての責任や、夫としての役割からくるストレスもあるでしょう。
そのように思えば女性のほうでも、男性に対して深い理解と思いやりが必要になってくる時期でもあるのでしょう。たった一度の人生の後半部分に入る時期ですから、深いご縁のあった伴侶をいたわることが自分をいたわることにもつながります。二人が出会い、共に生活をしていく、その意味について考えてみるのもおもしろいものです。たとえお見合いで結婚したといっても、自分が選んだ相手なのですから。
生活面では、男性でも女性でもバランスのよい食事を心がけて生活習慣病の予防をすることと、過度のアルコールやタバコに気をつける血液の流れをよくすることが大切であり、憩いの場である「家庭」という場を素晴しいエネルギー補充の場にするように、笑いと喜びの絶えない環境にしたいものです。
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